第二の 性

コラム

女性にとって、

子育てを終えた後の時期は、

受精が目的だった若い年頃とは別の意味で、

セックスライフが重要だとも言えます。

結婚当初の性が子孫を残すための性だとしたら、

その後の性は、

自分の健康と美しさを保つための性だといっても過言ではありません。

ただ、性生活といっても、若い時のように、単純に性器と性器の結合だけを意味するものではありません。

それよりも大切なのは、

「いつも誰かに求められている。今、誰かを求めている」という意識だと思う。

それを確認する一つの方法が、セックスであるといえます。

よく、芸能人が、同年輩の人たちに比べて若くキレイに見えるのは「いつも誰かに見られているという緊張感」や、周りの人たちに「いつまでも若々しくてきれいだ」と褒められることが秘訣と言われています。

女性は自分の容姿を褒められることで、意識が高まり、女性ホルモンがよく分泌され、ますます美しくなるという効果があります。

女性にとってこんなに大事な時期に、生涯の伴侶であるはずの夫は、妻に対する性的欲求を薄れさせていくのですから、これは深刻な問題です。

だからといって。夫を強引に積極的な性生活に誘っても、掛け違えたボタンのようなもので、容易に解決できる事ではありません。迫れば迫るほど、夫はますます妻に対する性行為を嫌がる結果になるばかりです。

では、いったいどうやって、この深刻な矛盾を解決するか、、

誤解を恐れずにあえて言えば、僕は女性の性生活を二つに分けた方が良いと考えています。

第一の性は、出産を求めるセックス、

第二の性は、自分の健康と美しさ、そして快感を求めるセックスです。

第一は、いうまでもなく、愛する男性と結合して子孫を残すためのセックスで、創造の神が女性に与えてくれた大切な使命です。

第二は、必ずしも一人の男性にこだわらない自由な性。

もちろん、夫がいつまでも積極的なセックスをするならばいう事はありません。

しかし、夫が性生活を避けるようになったなら、夫婦という形にこだわらず、自分の性の関心をもっと広い範囲に広げてみる。

このような考え方に対して、「人妻の身でふしだらな」という声が聞こえてきそうです。でも、それが本当に「ふしだら」なのかな。

女性としての関心をもってくれる夫がいて、精神的にともに愛し合える健全な夫婦生活を送ることができるのなら、それに越したことはありません。それこそまさに理想的です。

しかし、長い年月の中でいつしか愛情も冷めているのに、我慢したり、あきらめたりしながら続けている結婚生活であるならば、それがどれほど健全といえるのかな。

セックスをすると、女性ホルモンの分泌が安定し、自律神経のバランスが良くなって血行が促進されます。

血行がよくなって血流量が増えると、肌の潤いの元となるコラーゲンの生成も促されて、肌がしっとりとしてくる効果が期待できます。

また、肌のターンオーバーを促してシミや皺、くすみなどが改善されます。

さらに、スキンシップを図れるほどの関係を保てる相手の前で、裸になる機会も多くなるわけですから、

ボディラインにも気を遣うようになります。女性らしいシルエットは、女性ホルモンのエストロゲンの働きによるものです。

セックスによって女性ホルモンのバランスが整えば、おのずとメリハリのある女性らしいスタイルに変化してくるものです。

また、女性ホルモンによる直接的なアンチエイジングではなく、

セックスが常に身近にある事が素晴らしい・・・

セックスが常に身近にある生活をしている人とそうでない人では、女性の美意識に大きな違いを生むといえます。

セックスのチャンスがある人は、ふだんから体型に気を使い、体重の変化も見逃さないでしょう。

使い古した下着ではなく、いつも清潔で、魅力的な下着を身に着け、身体のすみずみのケアを怠らないでしょう。

つまり、ペニスの挿入などといった、直接的な刺激が女性ホルモンの分泌を活発にするのではなく、

「今日はセックスをするのかしら」

 「するかもしれない」

 「セックスしたいな」

という心の動きやイマジネーションが女性をとても美しく、魅力的にすると思っています。

古来、日本の性はとてもオープンなものでした。

でも、アメリカなどのキリスト教を背景にした文化が、貞操観念とあいまって、この日本に浸透して、まだ日は浅いんですね。

女性の方々には、

いつまでも美しくあってほしいです。